―――――――――――――――静かだ。とっても静かだ。
全ての色素はモノクロへと回帰し、この衛宮邸の空間のみ世界から隔離され生命は静止している。
―――――ぶっちゃけ、全員固まっているって事なんだが。固まっている理由っつーか元凶である当の猫耳魔法少女すら最初の台詞以降全く動き無し。静止の時間は続く。
(BGM:G線上のアリア推奨)
―――――暫く、このままでお待ち下さい。
――――――しばらく、このままでお待ち下さい。
―――――――しばらく、このままでお待ちください。
――――――――しばらく、このままでおまちください。
―――――――――しばらくこのままでおまちk
「ある時は穂群原の優等生、ある時は代々伝わる優性遺伝の女魔術師、またある時はちょっと気になる男の子に意地悪して気を引くことしかできない気弱なあかいあくま。その正体とは、太陽のように熱く!太陽よりも強く!世界中の夢見る少年少女にブラッディーな博愛を与える(自己)正義の魔法少女、カレイドルビー!世の中のニーズに応えここに推参!!―――○に変わって、お仕置きよ♪」
くるくると台詞用ポーズ(?)並びに最後の台詞に準じた『アレ』を決めた瞬間、色素は―――時は―――全て元に戻った。
『Advent Igniter Rin〜まごころを、杖に〜』
――――――――――
ガシッ!
「待った、ライダーちょっと待ったああああああああ!!」
「止めないで下さい士郎。―――私はコレを容認する事など出来ない」
分かる。非っ常―――――――によく分かるんだけど石化してどうするんだよおい!
「決まっています。原型など残さないくらいに破壊して記憶から抹消します」
「バカ、藤ねぇが居るんだぞそんな事やったらダメだろう!!」
つーか魔眼殺し外してゴルゴーンとか根本から間違ってますから!残念!!それに遠坂!みんなが固まったのはお前の台詞が「あれ?この台詞は今の場にそぐわなかったかな?」っていう理由じゃないんだぞ!?寧ろ最後のヤツがやばい状態に直されて余計性質わりぃわ!!
『うふふふ、遂に―――遂に下克上の時がやってきました!あ、お久しぶりですね士郎さん』
キコエマシタヨイヤナコエ。当然あの80年代モノのステッキが発生源である。なんでまたアイツがここにいるんだよ。確か―――
(『ご心配には及びません。契約がなされた以上、私はこれで引っ込みますから。以後は私がこのように現れる事もありませんし―――』)
「そうだ!お前なんでまだこの世にいるんだよ!あの時にもういなくなっちまったんじゃないのか」
『――――――――。・・・?』
はい?ってな感じで可愛らしく首を傾げるな!・・・いや、そう見えただけなんですけどね?
「4行前の台詞参照!!!」
『あぁ〜〜〜〜。はいはいあれですかぁ〜〜〜』
「うわっ、この棒読みムカツク・・・」
『どうもわかってませんね士郎さんは。私がこの(新鮮で愉快で私個人が楽しめそうで)希望が無く世知辛い世の中を放って置けると思いますか?』
よよよ・・・と袖で涙を拭いているルビー。はは・・・そうだったよな、コイツはこんなやつだったんだ。忘れていたよ。
『まぁそんな過去はあっちに置いといて』
「いや置くなよ!!」
『私は精霊です、契約成立程度で消えたりしません。まぁ少々力を消耗し過ぎまして、パワー回復の為に冬眠措置を執っていたんです。そうとは知らない凜さんは前以上に扱いやすかったですよ〜。あの時は私が消失したって聞いても油断せずに永久封印措置を施したのに、今日に至っては「手近な棒が無いわね、う〜んあの杖使うのは不味いかな・・・でも封印してから音沙汰ないし大丈夫よね」って感じで私を手に取り、この瞬間、永続トラップを発動する!といった塩梅でして、はい♪』
遠坂あぁぁぁ・・・・・・っ!いや、あのあくまの杖の甘言を真に受けたオレも悪いんだけど。
『ではでは、早速やっちゃいますよ〜。ヘイ、マイマスター!』
「オッケールビー。今日の私達は冴えてるわ。私に可能はないわ。アンタに不可能はないわ。さぁ、お待たせみんな!愛と正義の執行者、カレイドルビーのプリズムメイクでみんなを素敵に変身させていくわよ〜♪」
「「「「「――――――――――え?」」」」」
――――――イマコイツハナニヲノタマッテイルノダロウカ。
全員同じ思いをシンクロ率400%オーバーで感じていた。
「開けシュバインオーグ!我は我の望む場所へ、我は我の望む法を!そして汝は我の望む場所へ、汝は我の望む法を!」
素晴らしくジャイアニズムな詠唱だなコノヤロー!
「まっ待て!せめてみんなを巻き込むな!犠牲はオレだけで十分だ、頼む!!」
『―――――――ふっ。』
感じた。今確かに感じた・・・っ。あのヤローまるで養豚場の豚を見る目かのような冷たい視線で見つめやがった!『・・・かわいそうだけど、明日の朝にはお肉屋さんの店先に並ぶ運命なのね』って感じの!!!!
「せーのっ」
来る!良くわかんないドイツ語で締める最後の詠唱が!
「――――――――――――古今東西」
ちょっと待てええええええええ!それ魔法少女違うから!マッチ棒やバスターソードやあくまのムチ並びにボブ○ップっぽい人間その他諸々をてきとーこいてちんちくりんステッキにしてるような、UMA物体を魔法少女と認識するなあああああ!!!
これより暫くは、正視に耐えないものが続きますので、各場面をダイジェスト版でお送りいたします。予めご了承下さいませ。
Digest In
――カッピピピピピピピピ・・・・・・・ピピピピロッ。
「ふ〜〜〜ん、タイガーって人の身にしては戦闘力が結構高いのね。冬木の虎って言うだけの実力はあるってことかな?」
「ふっイリヤちゃん、降参するなら今のうちよ。その顔につけてる機械で何を計ったのか知らないけど、私と貴方の力の差は歴然としているわ。この愛刀『虎竹刀』を装備した私に敵はない。私と虎竹刀は火と火なのよ。二つ合わさればそれは炎となる。炎となった藤村大河は・・・無敵よ!」
「――――ぷっ・・・くく・・・・あははははははは♪」
「な・・・何が可笑しいのよ、純然とした事実じゃないのよぅ!」
「―――――バーサーカー」
ズゥ〜〜〜〜ン!(ドドドドドドド・・・の効果音付)
「――――何?この超戦士・・・」
「あはっ♪怖い?ねぇ?怖いのタイガー?当然よね、いいわ死ぬ前に教えてあげる。バーサーカーの戦闘力は53万。あぁ、言い忘れていたけど、それに対して貴方の戦闘力はたったの4万3千しか無い。・・・ね?勝てるわけないでしょ?」
――――それはまるで、主文をすっ飛ばして死刑判決、即実行を言い渡す裁判長のよう。
「――ふふ、勿論フルパワーで貴方と戦う気はありませんからご心配なく。そうね――今は20%・・・か。十分だと思うけど、折角だから。バーサーカー、爆肉鋼体」
ムキムキムキ!!!
「60%って所で相手をしてあげる」
「■■■■■■――――――――――!!!!」
「うれしい申し出だけど私はゴメンだわ。私は私でいたい、パワーアップ出来ても人格まで貴方と同化する気は毛頭無いわ」
「安心して・・・人・・格は・・・貴方の・・・モノよ。私は、只のき・・・っかけに、過ぎない・・・」
「・・・・いいでしょう、試してあげる。でも少しでも気に入らなかったら追い出すからね」
「ふふ・・・言ってくれるわね。人が折角・・・す、素晴らしいプレゼントを・・・あ、あげるって・・・言ってるのに」
ズギューーーーーーン!!!!
「こ・・・これは・・・な、なんていう力なの!!信じられないほどの凄まじい力が・・・っ!!こ、これが同化というやつなの・・・!?」
―――――ふ、ふふふ。
「勝てる!!相手がどんなヤツだろうと・・・例え金ぴかだろうとルヴィアだろうと負けるはずがない!!!私は今、究極のパワーを手に入れたのよーーーーーー!!!!!!」
「待たせたわね!みんな」
「ね・・・ねぇさん!!」
「と、遠坂!」
「あれがイリヤスフィールか・・・なるほど、確かに悪そうな面してるわ」
「くっ・・・何を願ったのかと思えば、こんな役立たずの人間を蘇らせたのですか」
「役立たずかどうか直ぐに分かるわライダー。さて、宇宙のゴミを片付けてやるとしますか・・・。私一人でやる、アンタ達は手を出さないで」
「えっ!?」
「いっ!?」
「せ・・・セイバー。頼みます・・・サーヴァントの・・・誇り・・・を」
絶命し、ライダーはこの世から去った。
「ライダー・・・。貴方が私に頼み事をするとは、よほど悔しかったんですね。分かりました、貴方の持つサーヴァントの誇り、ちょっとだけ借ります」
「貴方がイリヤスフィールですか。思っていたよりチビですね」
「・・・・生意気よ、貴方」
「や、やめろイリヤスフィール!!!!」
「セイバーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
―――ぐしゃっ!!!
「・・・・あ・・・・・・あぁ・・・・・あ。・・・・シロ・・・・ウ・・・・・」
「ふ・・・ふふふふふ・・・ザマーミロぉ!!!」
「―――ううぅぅああぁぁーーー!!!」
「!?な、何?何が起きたって言うの?――あ、あの変わり様は・・・っ!!」
光る全身。引っ込むアホ毛。肌は蒼白。鎧は漆黒。目は金色。
―――――――ギロリッッッ!!!!
「くっ!―――トドメよーー!」
ガシッ!指示を出そうとするイリヤの腕をセイバーは一瞬で真後ろへ回り込んで捻り上げた。
「あうっ!」
「貴様いい加減にしろ、この屋敷を滅茶苦茶にしおって」
「ば、バーサーカー!!」
「■■■■――――!!」
直撃。しかしセイバー無傷。一歩も揺るがず。
「貴様らは一体幾つの人間を・・・サーヴァントを殺せば気が済むんだ?」
「う・・・・うぅ」
ゴゴゴゴゴゴ・・・・。
「貴様はもう謝っても許しはせぬぞ、―――このクズヤローーー!!!」
「サクラ、リンを連れて早急にこの場から離脱せよ」
「で、でもセイバーさ」
「私の理性が少しでも残っているうちにさっさと消えるんだ!!!!」
「は、はいっ!」
「ふ、ふふふ・・・今の内に逃げていればもしかしたら助かっていたかも知れないのに、バカねセイバー。」
「・・・・・・・・。」
「80―――90――――は・・・あはははは♪終わったわ。セイバー、お待ちかねのバーサーカー爆肉鋼体、100%中の100%よ。殺してあげるわ、バーサーカーに軽く握り潰されたあの赤毛のお兄ちゃんみたいにね♪」
「赤毛の・・・お兄ちゃんだと?シロウの事か?――――ッ!!シロウの事かーーーーーーーー!!!!!」
Exit Digest
『―――――飽きちゃいました』
にべもない。最初の内は『いけーーー!!そこだ、やっちゃえ!速く逃げないと捕まっちゃいます〜!』などと騒ぎ立てていたのに、今現在はソファに寝ころんで昼ドラ見てる主婦っぽい姿が浮かんでしまう。ちなみに、オレ以外の途中退場した面々は不思議空間外で気絶している・・・らしい。(ルビー談)
『ですがこの今日は本当に充実した一日でした。本当に・・・ルビーちゃんは凄く幸せ者です』
俺達は凄く不幸せ者ですが何か?と言いたかったが、どことなく窓辺から遠くを切なげに見つめている姿を彷彿とさせてしまい、オレは何も言えなくなったわけで・・・。
『ではでは、お開きとしましょうか。士郎さん、私を手に取って頂けますか?』
「うぇ!?今度はオレに寄生する気かお前!?」
『契約の事ですか?やだなー私の契約対象は女性の方だけだと前に言ってたじゃありませんか〜。お忘れになったんですか?』
む、そう言えばそうだったような。
『それともあれですか?私を今流行りの擬人化?というやつで女の子にして無理矢理契約しよう・・・とか考えてらっしゃるんですか?もう〜士郎さんたら♪』
ニヤニヤしながら『このこのっ♪』と小突いてくる杖。いや、なんで擬人化とか女の子とか――――って、あ!!!!
「ちょっっっおまっっっっっ!!!!何言ってんだ!!!」
『あはは〜、冗談ですよ士郎さん。ささ、とにかく持って下さいな』
全く持ってこんなんばっかしである。ぷりーずへるぷみーごっどなのである。
「ほら、持ったぞ。で、何で持たないといけないんだ?」
『はい、今から今回起こったこの出来事を無かったことにするんです』
「―――え?そ、そんなことが出来るのか?」
『はい〜、その能力の名は「キラークイーンバイツァダスト」と申しましてですね』
待てや。よりにもよってそれかい。つーか一時間しか戻らないじゃねーか。
『ご安心をば。私のキラークイーンはそんなケチケチした時間なんて戻しません。もっともっと前まで戻ります。――そうですね、今からなら朝食の支度にかかるかどうかって時間帯にまで吹っ飛ばせます』
つまり半日近くか。で――――バイツァダストだからつまりは、
「オレを爆弾にするんだから、みんなと違って当然オレは―――」
『はい♪ばっちりくっきり今日の記憶は残りますよ♪士郎さんだけは』
前回は遠坂で、今回のトラウマ残しの対象はオレかい。まぁ他のヤツにするくらいならマシか。いや・・・でも、
「オレだけ?お前が覚えてなけりゃ、何の意味も無いんじゃないのか?」
『いえいえ、私はこの時間を楽しみました。それ自体は時間や記憶を吹っ飛ばしても残るでしょう。私は・・・それで満足です』
「お前・・・・・・・」
ヘンな所で遠慮するのはコイツの性分なんだろうか。
『さぁ、ではキラークイーンを憑依させますよ〜』
ズキューーン!これがバイツァダストか、憑依されたからなのか微妙に生暖かい感じだ。
『・・・あはっ、では最後に恒例の台詞をば。――――私の名はマジカルルビー。愉快型魔術礼装です。今まで48人の女性を幸せに導きました。―――貴方だけだっ!この世で私の正体を知っているのは貴方だけになる!!』
お、抑えろ衛宮士郎。これで最後なんだ、色々あるが絶対突っ込まねぇ。今日はホントに振り回されたなコイツに。まぁ、少しは楽しかったりもする――――――
ざわ・・・・ざわ・・・・・・・ざわ・・・・・・・・・・・・・・・っ!!!
ちょっと待て。本当にこれで最後だちょっと待て。確かコイツ―――
(『ですがこの今日は本当に充実した一日でした―――』)
(『ですがこの今日は本当に充実した―――――』)
(『ですがこの今日は――――――――』)
(『この今日は――――――――』)
(『――
「・・・・・・・・・・・おい」
『はいはい何でしょうか士郎さん。吹っ飛ぶ覚悟完了の意思表示でしょうかそれとも――』
「さっき言ってた『この』今日はってどういう意味だ?」
『―――――――』
「―――――――」
『―――(ちっ)―――貴方だけだっ!この世で私の正体を知っているのは貴方だけになる!!』
「こらあああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」
「ちっ」て何だ「ちっ」てええええええ!!お前絶対何か企んでるだろう!バイツァダストなんてさせるか止めてやる!!
『いいや限界だ、押すね!――――今だっ!!!』
―――――――カチッ。
ドグオオォォォォォォォ!!!
うわああああああああああああああ・・・・・・!!!
コトコトコトコト・・・。・・・パチ・・・・パチ・・・・パチッ。
台所に小気味良い音が響く。発生源は今日の朝食のメインディッシュ。大根の煮付けと鯖の塩焼きの音だ。
いつ聞いてもこの音はオレの心を潤してくれる。日本人の生み出した文化の極みだな、うん。
「おはようございます、シロウ」
と、打てば響く凛とした声。居間に登場したのは我らが騎士王にして食王、セイバーだ。あ○王と呼ばないのは色々な事情と男性(老限定)にしかこなせないからだ。オレたちだけの秘密だよ?
「このほのかに香る鰹出汁と甘苦い水気の香り、そして別方向から漂う乾いた塩と脂の匂い。・・・今日は大根の煮付けと鯖の塩焼きですか。朝の食卓としては実に素晴らしい。シロウは日本の朝というものをよく分かっている」
ピコピコと頭のあh・・・もとい、クセ毛を踊らせ、祈るように手を合わせてほう、と感嘆の息を漏らすセイバーさん。・・・取りあえずだ。台所に行ってもいないのに献立をぴしゃりと言い当てるその直感(食)と、外国人なのに日本の朝云々を言うのはどうよ?以上この2点に関して突っ込みたい。
尤も、生命身体の危機に晒されるのは目に見えているから突っ込めない自分がちょっと可愛かったりする。
「しかしシロウ、匂いだけでの憶測ですが大根の煮付けの味、少々薄すぎるような気配を感じるのですが・・・」
ニュー○イプかあんたは。
「確かに味は少し薄めにしてる。・・・まぁ理由は朝食の時に分かるから楽しみにしててくれ。それよりもみんなを起こしに行ってくれるかセイバー」
「はぁ・・・分かりました。では朝食の時まで楽しみにしていましょう」
――――さて。ここまではあの朝の再現どおりだ。肝心なのはここからあの杖は何をしてくれやがるのかと言うことだ。
取りあえず今は料理の仕上げをして―――って
「―――――あれ?」
いつの間にか大半の盛りつけが終わってしまっていた。無意識でやってたのかオレは。我ながら失笑してしまうな。目をつぶりグリグリと親指でこめかみを弄って気合いを入れ直す。そして次に目を開けると――――――
そこには、さっきまで空だった皿に料理が
「――――ま、まさか・・・・っ!」
思い出した!!確かバイツァダストの能力は時間を戻すだけじゃなくって、解除しない限り『一度起きた運命は大筋でそのまま起きてしまう』筈だ。あ、あああああのふぁっきんステッキいいいいい!料理を作ってる場合じゃない、っていうか料理は何をしなくてももう自動的に食卓に並べられる。速攻で遠坂邸に向かってあの杖にバイツァダストを解除させないと―――!
『おはようございます士郎さん、良い朝ですねぇ』
ってきゃーーーーーー!!何で貴方様がここにいるんディスカーーー!!
『ふふふ。実はですね、補足説明に参りました』
―――ほそくせつめい?
『私のバイツァダストは少し特殊でして、大きく時間を戻せるからなのかもしれないのですが、一度起きた運命は基本的にそのまま起きます。これは絶対です。ですがその基準がかなり曖昧なのです。はい』
「・・・・何が言いたいんだお前?」
すんごく嫌な予感満載なんですけど。
『つまりはですね―――こういう事です!』
カランカラン・・・・。と、我が家の廊下へダイブする杖。いや、訳が分からないんですけど。
『ん〜そろそろ種明かししても良いですかね。つまりはです。今日は私を携えた女性が色々な素敵展開のお芝居をやる。これが大筋です。ここまではオッケーですか?』
「―――あぁ」
『前回はその当事者は凛さんでした。今回も凛さんが私を携え当事者となってもいい。しかし今回は別に「凛さん以外の女性」が当事者となっても問題ないわけです。要は私を携えた「誰か」であればそれが誰だろうと問題ないわけですよ。大筋は通りますから。つまり―――』
「あ、こんな所に杖?かな。誰のでしょう」
『それが例え桜さんであろうと、何の問題もないって事です、はい♪』
きゃああああああああ!!!!!!魔法少女カレイドチェリー爆誕デスノゥーーーーー!!!!!
『後はちうちうたこかいな・・・・っと。3通りですか。ふふふ、どの方が一番素敵展開になるのか楽しみですね♪』
誰かーーーー!たっけてえぇぇぇぇぇ!!!!
It will return to the first morning in 12 hours
お・ま・け☆
「おはようございます士郎君。昨日ランサーがこちらに伺ったと思うのですが・・・」
「おはようございます衛宮士郎。凜と桜さんに教会の報告書の件で少し聞きたい事があるのですが―――」
『(きゅぴーん♪)―――もう2通りほど追加ですね♪』
勘弁して下さい。マジで。
終劇
・後書き
まず最初に。
―――――――――ホントスイマセンでしたm(_ _)m
いや色々やってったらパクリのオンパレードですよ。独創性がねーよバカヤローです。すいません。笑って許してください(何
・・・ん?女性陣で後一人分の通り数が足りない?
――――――当方では一切関知致しておりません。
ひ、秘書がやりますた!!((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル