"突き穿つ―――――死翔の槍!!"
瞬時に殲滅する手札を、切った。
「「おおおおおぉぉぉぉ・・・・・・っ!!!」」
盾を前に突進する騎士2人。だが、必ず殺す神秘を塗りたくり、今し方投擲されたミサイルを相手に、紙同然な盾でどうやって防げようか。
(申し訳ありません、主殿・・・・・・っ!)
刹那、辺りは爆音に包まれる。ダイナマイトが数発同時に爆散したような凄まじい音は、一時的に場を支配した。
・・・爆心地には、抉れたクレーターの中心にある赤い魔槍以外は何もない。彼らの名残など跡形もなく、完全に消し飛んでしまっていた。
「ふぅ・・・・・・一丁上がりっと」
流石に宝具を使った直後なので、ランサーの息は少し乱れてはいるが、それも直ぐに全快するだろう。
「さぁ、足止めは潰れちまったぞ。・・・今度はどう出る気だ、少年?」
深々と地面に刺さっている槍をいとも簡単に抜き取り、ゲイボルクの爆音で一旦中断している向こうの戦場を見据え、槍兵は呟くと己が主の元へ駆け寄って行った・・・・・・。
Interlude out